許可・条件・制限の一覧
条件
- ソース公開配布時にソースコードを提供しなければならない。
- 著作権・ライセンス表示配布時にライセンスの写しと著作権表示を含めなければならない。
- 同一ライセンス改変版・派生物を配布する際は同じ(または互換性のある)ライセンスを使わなければならない。
制限
- 責任の制限損害について責任を負わないことを明示する。
- 無保証いかなる保証もしないことを明示する。
許可・条件・制限の分類の出典: choosealicense.com(GitHub、MIT ライセンス)のデータ。
どんなライセンスか
EPL 2.0 は Eclipse 財団が2017年8月に公開しました。Eclipse IDE、Jakarta EE、多くの Eclipse 財団プロジェクトが採用しています。EPL が適用されたプログラムとその改変部分(「Contribution」)を配布する場合はソースを公開する必要がありますが、別モジュールとして分離され、EPL のコードから派生していないコードは他のライセンス(商用を含む)で配布できます。明示的な特許許諾と、プログラムが特許を侵害しているとして訴訟を起こした人の特許許諾が終了する条項があります。
EPL-1.0 からの変更点
- ニューヨーク州法を準拠法とする条項がなくなりました。
- 「派生著作物」の定義を著作権法の概念に合わせて整理しました。
- Secondary License(Exhibit A) の仕組みが導入され、原著作者が指定すれば、GPL-2.0 などと結合した成果物をそのライセンスで配布できるようになりました。
配布時に守るべきこと
- ソース形式で配布するときは、EPL-2.0 の条件で配布し、ライセンスの写しを含めます。
- オブジェクトコード(バイナリ)で配布するときは、ソースを合理的な方法で入手できることを知らせ、自分のライセンス条件が EPL の受領者の権利を制限しないようにします。
- 著作権表示を維持します。
- 商用の配布者は、他の貢献者に責任が及ばないよう防御・補償の義務を負います(第4条)。
よくある誤解
- 「EPL は GPL と互換性がある」 — デフォルトでは互換性がありません。原著作者が Exhibit A で Secondary License を指定したコードに限られます。
- 「EPL のプラグインはすべて EPL でなければならない」 — 別モジュールとして動作し、EPL のコードから派生していなければ、他のライセンスにできます。派生かどうかは著作権法の基準で判断します。
- 「改変せずに使うだけでもソースを公開しなければならない」 — 公開義務は EPL のコード(と改変部分)に対するものです。改変していなければ、元のコードのソースの入手方法を知らせればよいのです。
適用方法
原文を LICENSE に置き、必要に応じてファイルごとに Exhibit A 形式の Secondary License の表示を追加します。EPL には GNU や Apache のような決まったファイルヘッダーの文言がないため、SPDX 識別子 EPL-2.0 のヘッダーを推奨します(Secondary License として GPL-2.0 を指定した場合、SPDX 式は EPL-2.0 OR GPL-2.0-or-later WITH Classpath-exception-2.0 のように書くこともあります)。
こんな場合に向いている
プラットフォームやフレームワークの中核は公開したまま、その上の拡張モジュールは商用で販売できるようにしたい、企業主導のエコシステムに合います。ファイル単位でよりシンプルな代替は MPL-2.0 です。
EPL-2.0 のコードを他のプロジェクトに組み込めるか?
このライセンスで公開されたコードを取り込み、下記ライセンスのプロジェクトに組み合わせて配布する場合の一般的な判定です。 互換性チェッカーで他の組み合わせを見る →
| 組み込み先のプロジェクト | 判定 | メモ |
|---|---|---|
| 非公開(商用)ソフトウェア | 条件付きで可能 | EPL のコードとその改変部分は EPL-2.0 のままソースを提供する必要があります。別モジュールに分離した自分のコードは別のライセンスにできます。 |
| MIT | 条件付きで可能 | EPL のコードとその改変部分は EPL-2.0 のままソースを提供する必要があります。別モジュールに分離した自分のコードは別のライセンスにできます。 |
| Apache-2.0 | 条件付きで可能 | EPL のコードとその改変部分は EPL-2.0 のままソースを提供する必要があります。別モジュールに分離した自分のコードは別のライセンスにできます。 |
| MPL-2.0 | 条件付きで可能 | EPL のコードとその改変部分は EPL-2.0 のままソースを提供する必要があります。別モジュールに分離した自分のコードは別のライセンスにできます。 |
| LGPL-2.1 | 条件付きで可能 | 原著作者が Exhibit A で GPL などを Secondary License に指定している場合に限り、結合して GNU ライセンスで配布できます。指定がなければ互換性はありません。 |
| LGPL-3.0 | 条件付きで可能 | 原著作者が Exhibit A で GPL などを Secondary License に指定している場合に限り、結合して GNU ライセンスで配布できます。指定がなければ互換性はありません。 |
| GPL-2.0 | 条件付きで可能 | 原著作者が Exhibit A で GPL などを Secondary License に指定している場合に限り、結合して GNU ライセンスで配布できます。指定がなければ互換性はありません。 |
| GPL-3.0 | 条件付きで可能 | 原著作者が Exhibit A で GPL などを Secondary License に指定している場合に限り、結合して GNU ライセンスで配布できます。指定がなければ互換性はありません。 |
| AGPL-3.0 | 条件付きで可能 | 原著作者が Exhibit A で GPL などを Secondary License に指定している場合に限り、結合して GNU ライセンスで配布できます。指定がなければ互換性はありません。 |
このサイトの内容は一般的な情報であり、法的助言ではありません。実際の配布・契約・紛争に関する判断は、弁護士などの専門家にご相談ください。