ガイド · 08

ライセンス適用の実務ガイド

リポジトリにライセンスを適用する実際の手順をまとめました。LICENSE ファイル、著作権の年・著作権者の表記、Apache の NOTICE、GNU の COPYING の慣例、ファイルヘッダー、サードパーティの表示、DCO・CLA、ライセンス変更時の注意点。

最終確認: 2026-09-23

1. LICENSE ファイルをリポジトリの最上位に

最初にすべきことは、ライセンスの原文を LICENSE(または LICENSE.txtLICENSE.md)ファイルとしてリポジトリの最上位に置くことです。GitHub・GitLab やパッケージマネージャーはこのファイルを探してライセンスを認識します。生成ツールでライセンスを選び、年・著作権者を入力すればすぐに入手できます。

2. 年と著作権者の表記

3. ライセンス別の付属ファイル

ライセンス慣例
Apache-2.0LICENSE + 必要に応じて NOTICE(帰属表示だけを短く)
GPL-3.0 / GPL-2.0COPYING または LICENSE に原文
LGPL-3.0COPYING(GPL-3.0 の原文)+ COPYING.LESSER(LGPL-3.0 の原文)
MIT OR Apache-2.0LICENSE-MITLICENSE-APACHE
BSL-1.0LICENSE_1_0.txt

Apache-2.0 の NOTICE は必須ではありませんが、一度 NOTICE があるコードを再配布する人は、その内容を維持しなければなりません。ASF は、NOTICE には法的に必要な帰属表示だけを入れ、謝辞やライセンス全文は入れないよう勧めています。

4. ソースファイルのヘッダー

ファイルごとに短いヘッダーを置けば、ファイルが単独でコピーされてもライセンス情報がついていきます。

# SPDX-FileCopyrightText: 2026 Example Inc.
# SPDX-License-Identifier: Apache-2.0

GNU・Apache・MPL は公式告知文も推奨していますが、SPDX の2行だけで代替するプロジェクトが増えています。詳しくは SPDX ガイドを参照してください。

5. パッケージのメタデータと README

6. サードパーティのコードの表示

他人のコードを含めて配布するなら、そのライセンスの義務も一緒に守る必要があります。

7. 貢献を受け付けるとき: DCO または CLA

外部からの貢献を受け付けると、著作権が多くの人に分散します。これを管理する方式は2つあります。

貢献のルールは CONTRIBUTING.md に書いておきます。

8. ライセンスを変更するとき

チェックリスト

  1. LICENSE の原文(プレースホルダーだけを埋める)
  2. 付属ファイル(NOTICE、COPYING.LESSER など)
  3. ファイルヘッダー(SPDX の2行)
  4. パッケージのメタデータと README
  5. サードパーティの表示
  6. 貢献のルール(DCO または CLA)
この記事は一般的な情報であり、法的助言ではありません。重要な決定は専門家にご相談ください。

参考資料